「こどものいえもも」の名前について

川崎市宮前区は昔から生花の栽培の盛んな地域でした。なかでも「枝もの」といわれる桃の花の栽培では有名なところでした。かつて桃の花の咲き乱れていた丘にこどもたちの保育所をつくることになったときに、ミヒヤエル・エンデの「モモ」円形劇場の場面が思い浮び、この丘の地形を利用して、保育所の中に円形広場をつくりました。

このようなわけで、こどものいえもも保育園には、桃の花とエンデのモモが重なり合っています。

<設計テーマ>“こどもの丘”を再現しよう

以前この地で学童の子どもたちが、夏草の中で鈴なりになって“丘”を占領して遊んでいました。その丘こそ、今建物が建っている敷地です。“丘”は子どもたちにとって、あたかも遊具であり、装置であり、子どもたちと一体となって存在していたのです。それはまさに“こどもの丘”とでも呼べるものでした。

ほら穴の入口のような玄関。
玄関を通して見える明るい光の束。
奥に何かありそうだ・・・・・。
「行ってみたい。」こどもがささやく。
自然に引き込まれそうな、そんな空間が広がっている。
あちこちから聞こえてくる賑やかな声たち。

声と共に届くさわやかな風、土や緑のにおい。階段を登ってゆくと、その主たちがたくさんいるではありませんか。子どもたちは鬼ごっこや砂あそび、泥あそび。
樹も花も土も風も・・・・自然を手づかみに。

馬絹の自然と丘に融けこんだ保育園。
そんな“こどもの丘”を創りました。

 

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